まるでカルト集団のような、小さな村の奇怪な風習を取り扱った作品。
不気味な演出は素晴らしいと思った。だが、内容が自分にはついていけない。
美しい景色に平和な空気が流れ、そこには純粋無垢な少女と穏やかな老人。
まるで、一昔前によくあった牧場クリームチーズのCMのような世界だ。
しかし、なぜか感じる不気味で不自然な違和感とほんのりした恐怖。
どうしてこのような不協和音が生まれるのかわからない。
この不協和音にたまらなくゾクゾクさせられた。
この不協和音の素晴らしさとは正反対に物語の薄っぺらさがもったいない。
また、唐突にグロシーンや性描写が出てくるのが趣味ではなかった。