コスパを求める現代社会において寵児といえる存在だと思う。
豊かな視点や発想力でいかにコスパよくエンターティナーをつくれるか。
そこから学ぶことも多いが、はたして本当の豊かさを得ることはできるのだろうか?
大変面白い本だった。
読み進めるに従って、セコさや卑しさを感じるようになり辟易してしまった。
無駄なく効率的に売り上げる方法等、新たな視点が豊富に盛り込んであり制作者側としても、観客側としても成功したのであろう。
ただ、作品としてのレベル(精度)については何も書かれていないのが残念だ。
”今を楽しめればそれでいい”というのであれば、十分なのかもしれない。
コスパを求める貪欲さにおいては見習いたいところもあった。
ネガティブな事実=「人生におけるボーナスステージ」
嫌なことや辛いことは、それを改善するための「問い」を与えてくれる。
色々な「問い」はチャンス(成功へのきっかけ)である。
「生きづらい世の中だ」と嘆いている人を見ると羨ましくて仕方がない。
安全で舗装された道路を歩くより、誰も踏み入れていないような足場の悪い場所に行きたい。
ヨットのように生きる
ヨットは自分。風は環境である。良い状況(追い風)の時もあれば悪い状況(向かい風)の時もある。ヨットが風を利用して進むように、自分もその状況に合わせて前に進む力となる。悪い状況を消そうとする、つまり「向かい風」を消すなんてもったいない。どの方向からであろうと、そこに風が吹いていれば「ごちそうさま」なのだ。
やっかいなのは「無風状態」。前へ進むのは大変な労力を要する。
お金を稼げる能力=面積の大きさ
1つの能力を1つの点とする。3つ点があれば三角形ができる。4つ点があれば四角形ができる。様々な能力を身につけ、広い図形を目指していく。そしてその能力が育つほど図形の大きさも大きくなる。広くて大きな図形(能力)が必要とされている。そしてその能力はそのまま信用である。
本は試し読みはせず即買う
つまらない本だったとしても、失敗の買い物にしたくないから必死に良い部分を探そうとする。
最後まで読んでみると意外な発見を得ることもある。
「お金を払う」という行為を生かすも殺すも自分次第。
幸せを感じる瞬間は、その1点の数値ではなく、伸び率
10点から40点に伸びたら「幸せ」を感じるけど、95点から96点に伸びたところで、さほど幸せを感じられない